3か月に1回の注射でAGA治療?鍾根堂「CKD-843」第3相試験の中身と日本の状況

3か月に1回の注射でAGA治療?鍾根堂「CKD-843」第3相試験の中身と日本の状況|フィナステリド フィナステリド

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韓国の鍾根堂が、3か月に1回の注射で使うAGA治療薬候補「CKD-843」の第3相試験を進めています。治験登録によると、対象は成人男性(18〜50歳)で、筋肉注射を3か月ごとに12か月続ける設計です。有効性と安全性の結果はまだ公表されておらず、日本では未承認です。この記事では、一次情報の治験登録を中心に、わかっていることとわかっていないことを分けて整理します。

CKD-843とはどんな薬か

CKD-843は、韓国の製薬会社 鍾根堂(Chong Kun Dang Pharmaceutical)が開発しているAGA(男性型脱毛症)の治療薬候補です。ClinicalTrials.govの登録では、筋肉注射で3か月ごとに投与する薬として記載されています。

有効成分について、韓国の報道(Dailypharm、New Daily)は、デュタステリドを長時間作用型の注射剤にしたものと伝えています。New Dailyは、作用の仕組みを変える薬ではなく、投与の方法を変える取り組みだと説明しています。

ただし、ClinicalTrials.govの治験登録には有効成分名が書かれていません。会社の一次発表で成分名を確認することもできなかったため、成分は「報道による」情報として扱ってください。

開発の経過(日付つき)

CKD-843の開発スケジュール(開発の経過の図解)
時期内容情報源
2021年4月〜12月第1相試験(NCT04805606)。健康な成人男性40名、単回投与、非盲検。状態は完了治験登録
2022年11月〜2023年10月第1相試験(NCT05587699)。45mgまたは55mgを3か月ごとに3回投与する群などを設定。41名、状態は完了治験登録
2024年7月韓国の食品医薬品安全処から第3相の試験計画の承認を受けたと報道(当時の計画は273名)Dailypharm(2024年7月25日)
2025年4月8日第3相試験(NCT06916793)開始(実績)治験登録
2026年8月31日韓国の受託製造会社と商業生産の契約を結んだと報道(10年・最大400億ウォン規模)Dailypharm(2026年8月31日)
2026年9月2日治験登録の最終更新を提出。状態は募集中(RECRUITING)治験登録

第3相試験の中身

NCT06916793の登録内容(第3相試験の設計の図解)

第3相試験(NCT06916793)の登録内容を、原文の項目どおりに整理します。投与量の具体的な数値は登録に記載されていません。

項目登録内容
試験の形無作為化・三重盲検(参加者・医療提供者・試験担当医)・プラセボ対照・並行群間・多施設
対象AGAと臨床診断された男性(18〜50歳)
予定人数288名(推定)
試験群①CKD-843 用量1 ②CKD-843 用量2 ③プラセボ ④経口デュタステリド(実薬対照)の4群
投与方法CKD-843は筋肉注射を3か月ごとに12か月。経口デュタステリドは1日1回を12か月。全群が注射と内服を併用し、群に応じて一方または両方がプラセボ
主要評価項目総毛髪数のベースラインからの変化(24週時点)
副次評価項目登録には記載なし
開始2025年4月8日(実績)
主要評価の完了予定2027年9月30日(推定)
試験全体の完了予定2028年6月30日(推定)
実施施設ソウル大学病院(韓国)

試験の結果

第3相試験の有効性・安全性の結果は、2026年10月16日時点で公表されていません。第1相試験2本も、治験登録上は完了していますが、薬物動態などの数値は確認できませんでした。そのため「飲み薬と同じくらい効く」「副作用が少ない」といった比較はまだできません。

日本での状況

CKD-843は日本では未承認です。日本国内での治験や承認申請は、公表情報では確認できませんでした。

一方、成分として報道されているデュタステリドは、日本では内服薬としてAGA治療に使われています。詳しくはザガーロ(デュタステリド)の解説にまとめています。海外の未承認薬を個人で取り寄せることには偽造品などのリスクがあり、AGA薬の個人輸入のリスクで注意点を整理しています。

わかっていること・わかっていないこと

わかっていること・わかっていないこと(整理の図解)
わかっていること(治験登録)わかっていないこと
第3相で、筋肉注射を3か月ごとに12か月投与する有効成分名(登録に記載なし。デュタステリドは報道による)
経口デュタステリドとプラセボを対照に置いているCKD-843の具体的な投与量
主要評価は24週時点の総毛髪数の変化有効性・安全性の結果
主要評価の完了予定は2027年9月30日(推定)韓国での承認申請の時期、日本での開発予定

今できる選択肢

CKD-843はまだ試験中の薬で、結果も承認時期も決まっていません。日本ですでに承認されている治療には、内服のフィナステリド・デュタステリドや外用のミノキシジルがあります。2つの内服薬の違いはフィナステリドとデュタステリドの比較で解説しています。

どの薬も効果の出方や副作用には個人差があり、性機能や肝機能に関する副作用が報告されています。持病や服用中の薬があれば、必ず医師に伝えたうえで相談してください。

今の治療を医師に相談する

承認済みの治療で何ができるか、費用と副作用を含めて医師に確認するところから始められます。

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オンライン診療で定期購入を申し込む場合は、契約条件を先に確認しておくと安心です。注意点はAGAオンライン診療の定期購入トラブルにまとめています。ほかの開発中の薬はAGA新薬一覧で確認できます。

よくある質問

CKD-843の有効成分はデュタステリドですか?

韓国の複数の報道はデュタステリドの長時間作用型注射剤と伝えています。一方、ClinicalTrials.govの治験登録では有効成分名が示されておらず、一次情報では確認できませんでした。

CKD-843は日本で使えますか?

2026年10月16日時点で日本では未承認です。日本国内での治験や承認申請は、公表情報では確認できませんでした。

いつ頃使えるようになりますか?

時期は決まっていません。治験登録では主要評価の完了予定が2027年9月30日、試験全体の完了予定が2028年6月30日(いずれも推定)です。結果や承認審査によって予定は変わりえます。

今からできるAGA治療はありますか?

日本では内服のフィナステリドやデュタステリド、外用のミノキシジルなどが承認されています。効果や副作用には個人差があるため、医師に相談して選んでください。

まとめ

CKD-843は、鍾根堂が開発中の3か月ごとに注射するAGA治療薬候補で、韓国で第3相試験が募集中です。主要評価の完了予定は2027年9月30日(推定)で、結果はまだ公表されていません。有効成分がデュタステリドであることは報道ベースで、治験登録では確認できませんでした。日本では未承認のため、今は承認済みの治療を医師と相談して選ぶのが現実的です。

出典

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