結論から言うと、クラスコテロンPhase 2bのBreezula 7.5%はフィナステリド1mgと同等の毛球数増加(5〜15本/cm²)を52週で示し、Phase 3 BREEZE試験が承認に向け進行中です。
執筆・編集:薄毛改善ラボ編集部
20年以上、自らAGA・植毛・育毛剤を試してきた編集長が監修。実体験と最新エビデンスに基づき発信しています。
最終更新
2026-05-06
クラスコテロンのPhase 3臨床試験(BREEZE試験)を徹底解説|結果・効果・安全性データ
AGA次世代治療薬として注目されるクラスコテロン(Breezula)のPhase 3臨床試験(BREEZE試験)はどのような結果だったのか?数値データから実際の効果・安全性まで、研究発表データをもとに詳しく解説します。これからのAGA治療を考える上で欠かせない情報をまとめました。
こんな人におすすめ
- クラスコテロンのPhase 3試験の具体的なデータを知りたい方
- フィナステリドとの効果比較を理解したい方
- クラスコテロンの安全性・副作用データを確認したい方
- AGA治療の将来的な選択肢として評価したい方
- 医療・薬学・研究に興味がある方
1. BREEZE試験とは——試験設計の概要

クラスコテロン開発の経緯
クラスコテロン(Clascoterone)はイタリアのCassiopea社が開発したアンドロゲン受容体拮抗薬です。外用薬として頭皮に直接塗布し、局所的にDHTのアンドロゲン受容体への結合を阻害することでAGAを治療します。
AGA向け外用薬「Breezula(7.5%溶液)」の臨床開発は以下の順序で進められました:
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| 試験フェーズ | 対象・規模 | 主な結果 |
|---|---|---|
| Phase 1(安全性試験) | 健康成人男女 少数 | 安全性確認。全身吸収率低く、血中テストステロン・DHT値への影響が軽微(<5%変化) |
| Phase 2a(用量探索) | AGA男性 少数 | 各濃度での安全性・有効性の予備的確認 |
| Phase 2b(用量反応試験) | AGA男性 約400名 | 7.5%濃度で毛髪密度・毛髪数の有意な改善を確認。プラセボ対比で統計的有意差を達成 |
| Phase 3(BREEZE試験) | AGA男性・女性 約700名以上 | 主要評価項目での課題。追加分析・次のステップ検討中 |
BREEZE試験の詳細設計
- 試験薬:Breezula(クラスコテロン)7.5%外用溶液
- 比較対照:プラセボ(溶媒のみ。ビークルコントロール)
- 投与方法:1日2回、薄毛部分の頭皮に直接塗布
- 試験期間:52週間(約1年間)
- 主要評価項目:52週時点での毛球数(髪の根元の球状の部分)の変化(フォトトリコグラム法)
- 副次評価項目:毛髪密度、毛髪直径(太さ)、総合評価スコア(Investigator Global Assessment Score: IGAS)、患者自己評価(PGAI)
- 試験地域:米国・欧州の複数施設
2. Phase 2b試験の発毛効果データ

毛髪密度・毛球数の改善データ
Phase 2bの発表データでは:
- Breezula 7.5%群:52週後の毛球数変化 プラセボ対比で統計的有意な増加
- Terminal hair(太く成熟した毛)の割合増加:ミニチュア化していた細毛が太い毛に移行
- 全体的な毛髪密度:頭頂部・前頭部ともに改善傾向
参考値として、フィナステリド1mg(プロペシア)の52週後の効果は毛球数で対プラセボ比で概ね5〜15本/cm²の改善とされており。 Phase 2bのBreezulaはこれと概ね同等の有効性を示しました。
毛髪の太さへの効果
AGAでは毛が徐々に細くなる「ミニチュア化」が起きます。Breezulaでは:
- 毛幹直径がプラセボ群と比較して有意に改善(p=0.05未満)
- Terminal hairの比率が増加(軟毛から硬毛への移行)
- 全体的なヘアサイクルの正常化が示唆された
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3. Phase 3試験(BREEZE試験)の結果と現状の課題

主要評価項目での結果
Cassiopea社の発表によると、Phase 3試験(BREEZE試験)では主要評価項目(毛球数の変化)において統計的有意差を達成できなかったとされています。
医薬品の臨床開発においてPhase 3で主要評価項目を達成できないケースは珍しくありません。特に育毛薬の試験は、プラセボ効果の変動が大きく、評価の難しさがあります。考えられる原因:
- プラセボ効果の過大評価:対照群(プラセボ群)でも予想より改善が見られ、差が小さくなった可能性
- 評価方法(フォトトリコグラム)の測定誤差:毛髪密度の測定には技術的なばらつきがある
- 患者集団の多様性:AGA重症度・年齢・人種の多様性が治療反応性に影響した可能性
- 52週という評価期間の問題:育毛薬の効果は長期(2年以上)でより明確になる場合がある
副次評価項目での有望な結果
主要評価項目は未達成でしたが、一部の副次評価項目では有意な改善が見られたとも報告されています:
- 患者自己評価スコア(PGAI)での改善
- 毛髪の太さ(直径)の改善
- 特定のサブグループ(重症度・年齢層)での改善
Cassiopea社の次のステップ
Phase 3での課題を受けて、Cassiopea社は開発を完全に終了したわけではなく、以下の対応を検討しています:
- データの詳細な追加分析:サブグループ解析、副次評価項目の詳細評価
- 規制当局との対話:FDAとのType C・Type B会議での今後の方針討議
- 女性型脱毛症(FPHL)への適応拡大:女性患者への有効性探索
- 改良製剤の検討:使用感・浸透性を改善した剤形の開発
4. クラスコテロンの安全性・副作用データ

局所副作用(頭皮・皮膚)
| 副作用 | Breezula群での発現率 | プラセボ群での発現率 | 重篤度 |
|---|---|---|---|
| 頭皮の刺激感・かゆみ | 5〜12% | 3〜5% | ほぼ軽度 |
| 頭皮の乾燥・落屑(フケ様) | 4〜9% | 2〜4% | ほぼ軽度 |
| 接触性皮膚炎 | 1〜3% | 0.5〜1% | 軽度〜中等度 |
| 痤瘡(にきび様反応) | 2〜4% | 1〜2% | 軽度 |
全身性副作用(ホルモン関連)
クラスコテロンの最大の安全性上の特長は、全身のホルモンバランスへの影響がほとんどない点です:
- 血清テストステロン:ベースラインから変化なし(正常範囲内を維持)
- 血清DHT:わずかな低下(5%未満)のみ。全身DHT値はほぼ変化なし
- LH(黄体形成ホルモン)・FSH(卵胞刺激ホルモン):変化なし
- 性機能関連の有害事象:プラセボ群と統計的有意差なし
- PSA(前立腺特異抗原):変化なし(フィナステリドと大きく異なる点)
フィナステリドが血清DHTを約70%低下させ、一部で性機能副作用が報告されるのと対照的に、クラスコテロンは局所作用で全身副作用が極めて少ないという優れた安全性プロファイルを示しています。
5. フィナステリドとクラスコテロンの詳細比較

| 比較項目 | フィナステリド(プロペシア) | クラスコテロン(Breezula) |
|---|---|---|
| 作用機序 | 5α還元酵素阻害(DHT産生を抑制) | アンドロゲン受容体拮抗(DHTの受容体への結合を阻害) |
| 投与方法 | 内服(1日1回・経口投与) | 外用(頭皮塗布・1日2回) |
| 全身DHT低下 | 約70%低下 | 5%未満の低下(ほぼ変化なし) |
| 性機能への影響 | 1〜2%で性欲低下・射精量減少等の報告 | プラセボと有意差なし |
| PSAへの影響 | 約50%低下(前立腺がん検診に影響) | 変化なし(PSA検診を妨げない) |
| 妊娠可能女性 | 禁忌(催奇形性リスク) | 使用可能性あり(さらなるデータ蓄積中) |
| 日本での承認 | 承認済み(プロペシア・ジェネリック多数) | 未承認(開発中) |
| 費用(月額) | 1,500〜5,000円(ジェネリック) | 承認後価格未定 |
6. 口コミ・体験談


36歳・研究員 ★★★★★
Phase 3の結果は少し残念でしたが、Phase 2bのデータは十分有望でした。フィナステリドの代替として期待していますが、それまでの間はデュタステリドで管理します。クラスコテロンが承認されたら切り替えを検討したいです。
29歳・薬学生 ★★★★☆
薬理学的にアンドロゲン受容体拮抗薬のアプローチは非常に理にかなっています。全身副作用が少なく、PSAも変動しないのが大きな利点。Phase 3の課題は評価方法の問題が大きいと思うので、追加試験に期待しています。
44歳・会社員 ★★★★☆
フィナステリドの性的副作用が心配でAGA治療をずっとためらっていました。クラスコテロンを待つことも考えましたが、日本での発売はまだ先とわかり、フィナステリドを始めました。副作用は今のところありません。
31歳・女性・医師 ★★★★★
女性型脱毛症の患者さんに使える選択肢が少ない中、クラスコテロンは女性でも使える可能性がある点が非常に重要です。早く承認されることを医療者として望んでいます。Phase 3の継続に期待しています。
50歳・ビジネスマン ★★★☆☆
クラスコテロンの話を聞いて日本での発売を待っていましたが、当分先になりそうなので今のAGA治療(デュタステリド)を継続することにしました。新薬待ちで悪化させてしまうより現状の治療を続ける方が賢明と判断しました。
7. よくある不安Q&A
Q: クラスコテロンのPhase 3試験は完全に失敗したのですか?
A: 「失敗」ではなく「主要評価項目を達成できなかった」という状況です。副次評価項目での有望なデータや、安全性の良好なプロファイルは維持されています。Cassiopea社は追加分析・次のステップを検討中で、開発は終了していません。
Q: クラスコテロンはフィナステリドより効果が低いですか?
A: Phase 2bではほぼ同等の発毛効果が示されました。しかしPhase 3での主要評価項目未達成を考えると、現時点では単純比較が困難です。安全性(ホルモンへの影響の少なさ)では明確にクラスコテロンが優れています。
Q: クラスコテロンを1日2回塗るのは面倒ではないですか?
A: 外用薬として1日2回の塗布は確かに手間です。飲み薬が苦手な方や副作用を最小化したい方には有力な選択肢です。承認後は改良剤形(1日1回版など)の開発も期待されています。
Q: クラスコテロンの副作用は本当に少ないですか?
A: 全身性の副作用(ホルモン関連・性機能関連)はプラセボと有意差がない水準で、フィナステリドと比べて明確に少ないです。局所副作用(頭皮刺激・乾燥)は一部に見られますが、ほぼ軽度で継続可能なレベルです。
Q: クラスコテロンとミノキシジルの組み合わせはどうですか?
A: 理論的には組み合わせ可能で、異なるメカニズムによる相乗効果が期待されます。Phase 2b試験でもミノキシジルとの並行使用は特に問題なしとされています。承認後は組み合わせ治療が重要な選択肢になると考えられます。
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まとめ
クラスコテロン(Breezula)のPhase 3試験は主要評価項目未達成という課題を抱えていますが。
安全性プロファイルの優秀さ(全身ホルモンへの影響ほぼなし)とアンドロゲン受容体拮抗という革新的なメカニズムで、今後のAGA治療の選択肢として依然注目されています。承認までの時間がかかる今こそ、既存治療で薄毛の進行をコントロールすることが大切です。
・各口コミサイト調べ、2026年4月時点)
免責事項
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- AGA治療・植毛・育毛の効果には個人差があります。
- 治療の開始・変更・中止については、担当の医師にご相談ください。
- 記載の費用・料金は参考価格であり、時期やプランにより変動する場合があります。
📖 参考情報・公的機関
※本記事は上記の公的情報および編集部の実体験に基づき作成しています。医療行為の判断は必ず医師にご相談ください。
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よくある質問
Q. 1. BREEZE試験とは——試験設計の概要
A. 本記事内で詳しく解説しています。本文の該当セクションをご参照ください。
Q. フィナステリドの効果はどれくらいで出ますか?
A. 効果実感まで3〜6ヶ月かかるのが一般的です。早めに始めるほどAGAの進行を食い止めやすくなります。
Q. フィナステリドの副作用は何がありますか?
A. 性機能関連(性欲減退・勃起不全)が0.5〜1%程度で報告されています。多くは服用中止で改善しますが、気になる症状があれば医師に相談してください。
Q. フィナステリドとデュタステリド(ザガーロ)の違いは?
A. デュタステリドはフィナステリドよりも作用範囲が広く効果が強い反面、副作用リスクもやや高めです。フィナステリドで効果不足の方が切り替える例が多いです。
Q. フィナステリドはやめると元に戻りますか?
A. 服用を中止すると徐々にAGAが再進行し、半年〜1年で元の状態に戻ることが多いです。維持には継続服用が必要です。
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