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結論から言うと、雍禾医療集団での植毛は、術後の洗髪制限などクリニックの指示を守って過ごし、1年後には自分の目で「増えた」と感じられる結果になりました(経過・効果には個人差があります)。本編はカウンセリング当日から手術当日、術後1年までの全記録です。
執筆・編集:薄毛改善ラボ編集部
20年以上、自らAGA・植毛・育毛剤を試してきた編集長が監修。実体験と最新エビデンスに基づき発信しています。
📚 中国植毛体験記シリーズ(全3編)
中国の雍禾医療集団で実際に植毛(2023年12月29日・当時32歳・FUE法・約3,000グラフト)を受けた、カウンセリング当日から手術当日、術後1年後までの全記録です。手術当日の流れ・術後数日間の過ごし方・ショックロス・生着状況まで、日本語で公開されることの少ない中国植毛の実際を時系列で記録しました。
この記事は「中国植毛体験記」シリーズの第2編(手術編)です。決断までの背景は第1編、中国語ゼロで受けるための実践ガイドは第3編をご覧ください。
第5章:カウンセリング当日(2023年12月7日)
クリニックへの道のり
2023年12月7日、通訳の方と一緒にクリニックへ向かった。当時は中国に滞在していた。ビルの外観に「雍禾植发」の大きなロゴが出ていて、遠くからでも場所はすぐわかった。
入口を入ると受付があって、スタッフが案内してくれた。番号を受け取って待合室へ。平日の午前中なのに、すでに何人もの人が待っていた。

待合室はゆったりとしたソファが並んでいた。テーブルには軽食も置かれていた。「植毛クリニック」という緊張感のある場所のイメージとは違って、美容サロンのような雰囲気だった。リラックスして待てる空間だ、という印象を持った。
医師による初回カウンセリング

待ち時間の後、名前を呼ばれて診察室へ。担当医師、アシスタント、通訳の3人と自分が向き合う形でカウンセリングが始まった。
医師はまず頭皮スコープを使って頭皮の状態を撮影した。モニターに映し出された拡大画像を見ながら、薄毛の進行度合い、毛包の状態、ドナー(後頭部)の毛の密度と太さを確認した。
「ノーウッドスケールでいうとこの段階」「ドナーの質と量は問題ない」「前頭部にこのくらいのグラフトを入れるとこういう仕上がりになる」という説明を、通訳を介して聞いた。コンピューターグラフィックスで「術後のイメージ」を見せてもらえる機能もあった。
この段階で既に「ここなら信頼できる」という感覚があった。医師の説明が論理的で、「できること・できないこと」を正直に話してくれたからだ。「基本的にこうなる」とは言わない。「このくらいを目指す」という表現を使っていた。
料金の説明
カウンセリング後、別のスタッフに引き継がれて料金の説明を受けた。料金は担当医師のランクと移植するグラフト数によって変わる仕組みで、モニターに映された料金表を見ながら説明された。
※料金は時期・医師ランク・グラフト数で変わるため、本記事では具体的な金額を記載していません。最新の料金は必ずクリニックに直接ご確認ください。
同日血液検査・手術日の決定
「やります」という意思表示をした後、その日のうちに血液検査を受けた。感染症の有無や血液凝固の状態など、手術に問題がないかを確認するためだ。採血は数分で終わった。
検査結果は問題なし。そのままWeChatのやり取りで手術日を決めた。手術日は2023年12月29日に決まった。当時32歳。手術方式はFUE法、移植は約3,000グラフトという計画だった。
第6章:手術前日の準備と心境
手術前日の夜、クリニックのスタッフからWeChatでメッセージが届いた。「明日の手術の確認です。当日の注意事項を再度お伝えします」という内容だ。
確認された注意事項の主なもの:
- 当日は飲酒・喫煙禁止
- 術当日の朝は軽めの食事(満腹すぎない程度)
- シャンプーをして清潔な状態で来院すること
- 帽子・前髪を固めるスプレー等は使用不可
- 来院時間は朝9時
準備はシンプルだった。前の晩にシャンプーをして、翌朝の起床時間をセットして、早めに就寝した。不安というよりも「いよいよだ」という高揚感の方が大きかった。何年も悩んできたことに、やっと本格的に向き合える日が来た、という感覚。
第7章:手術当日の全記録(2023年12月29日)
朝9時:クリニック到着〜準備
タクシーで朝9時少し前にクリニックへ到着。受付でチェックインを済ませると、すぐに手術準備の案内があった。専用の着替えスペースで医療用ガウンに着替える。自分の服と荷物はロッカーに預けた。

ガウンに着替えた後、担当の看護師が各種チェックを行った。血圧・体温・体調確認。「今日の体調はどうですか、緊張していますか」という確認をされた(通訳を介して)。「緊張はあるけど大丈夫」と答えると、「問題ないですよ、たくさんやっていますから」という言葉をかけてもらった。
ヘアラインデザインの最終確認
手術の最初に行われたのは、ヘアラインのデザイン確認だ。これが手術全体の中で最も重要な工程の一つだと言っても過言ではない。デザインが決まれば、その通りに施術される。やり直しは原則できない。
具体的には、透明なラップのような薄いフィルムを頭に被せた。このフィルムに、頭の輪郭や毛穴の位置を書き込んで、どこにグラフトを植えるか、生え際のラインはどこにするかを可視化していく。単純に「ラインを引く」というより、実際の頭の形・毛質・既存の毛の分布を踏まえながら3次元的にデザインをする工程だ。
「このライン(高さ)でよいか」「こちらのラインと比べてどちらが良いか」という確認を何度か行って、最終的なデザインを決めた。決定後、確認書に署名した。
このデザイン確認のプロセスが、雍禾で施術を受けて良かったと思う部分のひとつだ。「単にたくさん植える」のではなく、「どういう顔に仕上げるか」という美容的な観点がきちんとある。担当の医師は美的センスのある人で、「この高さだと顔のバランスが良くなる」「こっちの方が自然に見える」というアドバイスをしてくれた。
採取部位の剃毛と麻酔
デザインが確定すると、後頭部の採取部位(ドナーエリア)の剃毛が行われた。頭全体を剃るのではなく、後頭部の一部のみ。バリカンで丁寧に処理された。
剃毛後、後頭部への麻酔注射が始まった。局所麻酔だ。
正直に言うと、麻酔の注射が手術で一番「チクッ」とする瞬間だった。後頭部は皮膚が薄いため、複数箇所に注射をする。一本一本はさほど痛くないが、数本打つのでそれが続く感覚はある。「少し我慢してください」とスタッフが言ってくれた。
ただ、麻酔が効いてくると(3〜5分程度)後頭部の感覚が完全になくなる。「押さえられている」という物理的な感覚は残るが、痛みはゼロ。これは本当だった。「局所麻酔で長時間なんて無理だろう」と思っていたが、実際に麻酔が効いた状態では痛みはほとんど気にならなかった。
午前:後頭部からの採取(FUE法)
麻酔が効いていることを確認してから、グラフトの採取作業が始まった。FUE(Follicular Unit Extraction)法と呼ばれる、毛包を一本ずつ抜き取る方法だ。
私はうつぶせの状態で手術台に横になる。顔の部分にはドーナツ型のクッションがあって、額をそこに乗せる。腕は体の前で折り畳んで、頭の重みは全てクッションに預けるような姿勢だ。最初は少し窮屈だったが、しばらくすると慣れた。
後頭部では医師と複数のアシスタントが連携して作業をしているが、私からはその様子は一切見えない。ただ時々「カチッ」「チュッ」というような微かな音と、頭部への圧力の変化は感じた。それ以上の感覚はない。
採取の間、私がやったことは「待つ」だけだ。スマートフォンをポケットに入れてきて、イヤホンで音楽とラジオを聴いていた。特にオールナイトニッポンのポッドキャスト版を聴いていた。三四郎のANN、霜降り明星のANN。普段聴いているお気に入りのラジオで、笑いながら長い時間をやり過ごした。
移植したのは約3,000グラフト。これを後頭部から一つずつ採取していく。
🎧 長時間手術を乗り切るためのヒント
- イヤホン必須:音楽・ラジオ・ポッドキャスト。お気に入りのコンテンツを事前にダウンロードしておく
- スマホは充電満タンで:途中で充電できないため、朝出る前にフル充電を
- 水分補給:スタッフが定期的に確認してくれるが、のどが渇いたら遠慮なく伝えよう
- 不快感は即座に伝える:麻酔が切れてきた・姿勢が辛い等、我慢しない
- 深呼吸でリラックス:緊張すると体に力が入る。意識的に深呼吸を
昼休み・中華弁当

後頭部の採取作業が完了したところで昼休みになった。起き上がって、施術用のベッドから降りて、昼食の場所へ案内された。
用意されていたのは中華弁当だった。白いご飯の上に炒り卵と肉の炒め物、青菜の炒め物が乗っていて、緑色のスープ(ネギやわかめのようなものが入っていた)が付いていた。豪華とは言えないシンプルな食事だが、きちんとした量がある。
後頭部に包帯をあてた状態で弁当を食べるのは不思議な体験だったが、食欲はあって完食できた。前頭部の麻酔はまだ打っていない状態なので、食事に問題はない。
昼休みは、次のセッションへの心の準備をする時間でもあった。「あと数時間で終わる」という確認をして、少し水を飲んで休んだ。
午後〜夕方:前頭部への移植
午後のセッションは、今度は仰向けの状態で行われる。前頭部に麻酔を打って、採取したグラフトを一本ずつ植えていく工程だ。
前頭部の麻酔は後頭部よりも注射時の感覚がある。額は皮膚が薄くて神経が通っているため、「チクチク」という感覚が後頭部より強い。ただしこれも最初だけ。麻酔が効けばその後は感覚がなくなる。

仰向けの姿勢で、天井を見ながら施術を受ける。医師が専用のマイクロパンチ(針)で微細な穴を開け、そこに採取済みのグラフトをアシスタントが丁寧に差し込んでいく。単純作業の繰り返しだが、精密さが求められる。
午後の前半は比較的楽だった。天井を眺めながら、イヤホンで音楽を聴いて待つ。午後後半になってくると、さすがに体が辛くなってきた。背中や腰が張ってくる。首も痛い。同じ姿勢をずっと維持しているため仕方ないのだが、「もういいかな」という気持ちが出てくる。
残り1時間を切った頃が一番辛かった。麻酔のおかげで痛みはない。でも体の疲労と、長時間同じ体勢を保つことのしんどさは、麻酔で消えるものではない。スタッフに「あとどれくらいですか」と聞くと、「もうすぐです、もう少し頑張ってください」という言葉をかけてくれた。
全ての移植が完了したのは夕方だった。朝から始まって、ほぼ丸一日がかりの手術だった。
施術終了・包帯処置・アフターケア説明
施術完了後、前頭部と後頭部に包帯を巻く処置が行われた。移植部位を保護するガーゼと、それを固定するネット状の包帯。鏡で見ると、頭が丸ごと白い包帯で覆われたような状態になっている。なかなかインパクトのある見た目だ。



包帯処置の後、アフターケアの説明が行われた。スタッフから渡されたものは:
- 抗生物質(感染予防)
- 消炎剤(腫れを抑える)
- 鎮痛剤(痛みに対して)
- 頭皮保湿スプレー
- 医療用消毒綿棒・ガーゼ
- アフターケア指示書(中国語)
指示書の内容は翻訳アプリで後から確認した。主な注意事項は「洗髪の許可が出るまでは頭を濡らさない・移植部位に触れない・うつぶせで寝ない・飲酒しない」というものだった。
クリニックから帰宅
クリニックを出たのは夜になってからだった。包帯を巻いたまま外に出ると、すれ違う人が少し驚いた顔をしたが、気にする余裕もない。タクシーを呼んで、当時滞在していた部屋へ戻った。
タクシーの中での気持ちは、一言で言えば「ワクワク」だった。麻酔がまだ効いていたため頭の痛みはほとんどない。丸一日の長丁場が終わった解放感と、「これから1年かけて増えていくのか」という期待感が混ざった不思議な感覚。怖さや後悔はなかった。むしろ「あとは待つだけだ」という開放感があった。
第8章:術後当日夜の現実


部屋に着いてしばらくすると、現実が始まった。麻酔が少しずつ切れてくる。後頭部と前頭部の両方から、じんわりとした鈍い痛みが出てきた。「ズキン、ズキン」というほどではないが、明らかに快適ではない感覚だ。処方された鎮痛剤を飲んだ。
食欲はほとんどなかった。疲れているし、頭も重いし、食べる気にならない。水だけ飲んで、薬を飲んで、それだけ。
就寝時に困ったのが「どうやって寝るか」という問題だ。
クリニックの指示は「移植エリア(前頭部)を圧迫してはいけない」というものだった。普通に枕に頭を乗せると、どうしても前頭部がシーツや枕に触れてしまう。移植したグラフトが定着する前に圧力をかけてしまうと、生着率に影響する可能性があるという。
解決策は「枕を首の下に入れて、頭を浮かせるようにして寝る」というものだった。つまり、頭が何にも触れない状態で就寝する。首だけが枕に乗った状態。最初は「こんな姿勢で眠れるのか」と思ったが、疲労が勝って気づいたら寝ていた。
ただ、何度か目が覚めた。寝返りを打つと痛みが出るし、体が硬直している感覚もあった。朝起きると枕カバーに少し血がついていた。これは「術後しばらくは出血することがある」と事前に説明を受けていたので、慌てなかった。
第9章:術後1日目(2023年12月30日)
腫れが出てきた

翌朝目覚めると、頭が重かった。鏡で確認すると、前頭部が昨日よりも腫れている。目の周辺まで軽い浮腫みが出ていた。「グラフトを植えた部分が内側から腫れている」という感じだ。見た目のインパクトは昨日の包帯よりもむしろ大きいかもしれない。
ただこれは、クリニックから「術後しばらくは腫れが出ることがあります」と説明されていた。「重力で腫れが下がってくることもあります」という言葉通り、日が経つにつれて改善するはずだ。
後頭部の採取エリア

後頭部の採取エリアを鏡で確認すると、点状の傷が均一に並んでいた。FUE法の特徴的な見た目で、線状の傷(FUT法)とは違う。一見ぎょっとするが、すでにかさぶたになりかけていて、痛みは思ったより少なかった。
アフターケアの実施
術後1日目からアフターケアを開始した。処方された薬は全て指示通りに服用。移植エリアへの保湿スプレーは、指示どおりこまめに頭皮に吹きかけた。これが乾燥を防いで、グラフトの定着を助けるという。
問題が起きた時のために、WeChatでクリニックに連絡を取った。「腫れはこの程度で正常か?」「頭皮から少し液が出ているが大丈夫か?」などの質問を写真付きで送ると、その日のうちに返信が来た。「正常です」「問題ありません」という言葉が、心理的な安心感を与えてくれた。
第10章:術後2日目(2023年12月31日)
大晦日。2023年の最終日を、頭に包帯を巻いたまま部屋で過ごした。

腫れは1日目よりは少し落ち着いてきた。ただまだ頭は重い。鎮痛剤は飲んでいるが、服用頻度は昨日よりは減っている。
後頭部の傷は少しずつかさぶた化が進んでいて、痛みは初日の夜よりずっと少ない。触れると痛いが、放っておけば気にならないレベルだ。
外出は控えた。まだ頭の見た目がとても「手術したての人」だから。帽子はかぶっても良いが、移植エリアへの圧力が気になるため、クリニックから「できれば避けた方が良い」と言われていた。
年越しは部屋でひとり静かに過ごした。「来年には増えているはず」という小さな希望を持ちながら。
第11章:術後3日目(2024年1月1日)
新年を迎えた。元旦も引き続き安静だ。


移植エリアの前頭部を仔細に見ると、植えた毛が一本一本に小さなかさぶたをつけた状態で立っている。「ちゃんと植わっているな」という実感がある一方で、「これが全部抜けてしまうのか」という少しの不安もあった。
ショックロスについては事前にクリニックから説明を受けていた。植毛後しばらくすると、移植した毛が一旦抜け落ちるという現象だ。クリニックの説明では、毛包が休止期に入るためのもので、その後数ヶ月かけて徐々に発毛が始まり、結果が見えるまでには1年ほどかかる、という流れだった(経過には個人差がある)。頭ではわかっていても、実際にその時期が来ると心理的なダメージはある。
第12章:術後5〜7日目(2024年1月5日頃)


術後数日が経って、初めて洗髪の許可が出た。それまでは頭を濡らすことが禁止されていたので、この日が待ち遠しかった。何日も頭を洗えないのは、なかなかきつかった。
洗髪といっても通常通りには洗えない。ぬるま湯をそっと手のひらで頭にかけて、移植エリアは一切こすらない。かさぶたが自然に剥がれるに任せて、決して指でこすったり剥がしたりしない。クリニックから強調されていた注意点だ。
洗髪後のすっきり感は格別だった。数日分の汚れと血のかさぶたが少しずつ取れて、頭が軽くなった感覚。ただ移植エリアのかさぶたはまだ多く残っていた。

第13章:クリニック再診(2024年1月)

その後、クリニックへの再診があった。電車とタクシーを使ってクリニックへ向かう。この日が外出解禁日だった。
再診では担当医師に経過を確認してもらった。移植エリアの状態、後頭部の回復状況を見て「問題ない、良好な経過です」という評価をもらった。
その後、光線療法の施術を受けた。専用のLEDデバイスを頭皮に当てて、特定波長の光を照射する。頭皮の血行を促進してグラフトの生着を助けるという効果が期待されている施術だ。

施術中は温かい感覚があって心地よかった。15〜20分程度の施術で終了。「これを定期的に受けると発毛が促進されます」と言われたが、その後は帰国する予定もあったので継続はしなかった。
第14章:術後の経過(1ヶ月〜3ヶ月)

ショックロスの恐怖
術後2〜3週間になると、予告通りショックロスが始まった。移植した毛が次々と抜け始める。洗髪のたびに指についてくる。「こんなに抜けて大丈夫なのか」という気持ちは正直ある。理屈ではわかっていても、目の前で抜けていくのを見ると不安になる。
この時期、WeChatでクリニックに連絡を取った。「こんなに抜けているのは正常か」と写真付きで質問する。返信は「これは正常なプロセスです。心配しないでください」というものだった。その言葉に救われた。
2ヶ月目:何も変わらない(ように見える)時期
ショックロスが落ち着くと、しばらくは何も変化がない時期が続く。移植した毛は抜けて、新しい毛はまだ生えてこない。見た目では「植毛したのに何も変わっていない」ように見える。この時期が一番心理的にきつかった。
「本当に生えてくるのか?」「失敗したのではないか?」という不安が頭をよぎる。ただ、他の人のブログや体験記を読むと、この時期に同じ不安を感じる人がほとんどだということがわかって、少し安心した。
3ヶ月目:ようやく変化が現れる
術後3ヶ月頃から、前頭部に非常に細い産毛が生えてきているのを確認できるようになった。まだ密度は低くて「増えた!」という実感はないが、確かに生えている。これが生着しているグラフトからの発毛だと確信できた時の安堵感は大きかった。
第15章:術後3ヶ月の記録(2024年3月)



2024年3月27日。術後約3ヶ月のタイミングで写真を撮った。前頭部をよく見ると、産毛が生えてきているのがわかる。まだ本数は少なく、密度もまばらだが、高い確率で変化が起きている。
後頭部のドナー採取部は、3ヶ月も経つとほぼ完全に回復していた。剃毛した部分にも毛が生えそろってきて、後ろから見てもほとんど手術の痕跡がわからない。
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第16章:術後1年の結果

1年後の現実
手術から1年が経過した2024年12月。最終的な結果はどうだったか。
ひとことで言えば、「想像以上だった」。
カウンセリングで決めたデザイン通りのヘアラインが、前頭部に完成していた。頭頂部の密度も術前より改善しており、自分の目には「増えた」と感じられる。
何より周りからの反応が変わった。久しぶりに会う友人から「髪、増えた?」と言われた時には素直に嬉しかった。毎日見ていると自分では変化に鈍感になりがちだが、客観的には変わっているのだと確認できた。
心理的な変化が最も大きかった
外見的な変化と同じくらい、あるいはそれ以上に、心理的な変化が大きかった。
鏡を見る時間が変わった。以前は前髪を確認するために鏡を見て、気になって憂鬱になることが多かった。今は単純に「今日は髪をこうセットしよう」という目的で鏡を見ている。そこに不安がない。
写真を撮られることへの構えがなくなった。集合写真で後ろの列に行こうとする癖がなくなった。帽子に頼ることが減った。小さなことに聞こえるかもしれないが、それが20年近く続いていたことが嘘のように変わった。
第17章:費用の全内訳

| 費目 | 金額(概算) | 備考 |
|---|---|---|
| 植毛手術費用(約3,000グラフト・FUE法・業務主任クラス) | 国内の見積もりより大幅に低額 | グラフト数・医師ランクで変動あり |
| 通訳費用 | 個人差あり(知人依頼なら謝礼のみ) | 中国在住の知人に依頼 |
| カウンセリング費用 | 0円 | 無料カウンセリング |
| 血液検査費用 | クリニック負担(無料) | 手術費用に含まれる |
| アフターケアセット(薬・グッズ) | クリニック負担(無料) | 術後のセットとして提供 |
| 再診(光線療法等) | クリニック負担(無料) | 術後フォローアップ込み |
| 渡航費・ホテル | 0円 | 当時は中国に長期滞在中だったため不要 |
| 合計 | 国内の見積もりより大幅に低額 | 渡航含めると+10〜15万円 |
日本からわざわざ行く場合の試算:
- 中国往復航空券:3〜6万円(時期・航空会社による)
- ホテル(3〜5泊想定):3〜6万円(立地・グレードによる)
- 通訳費用(エージェント利用の場合):3〜5万円
- 手術費用:50〜65万円(グラフト数・医師ランクによる)
- 合計目安:60〜82万円
それでも日本国内の250万円以上の見積もりと比較すると、大幅に安い。
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よくある質問
Q. 植毛の費用相場はどれくらいですか?
A. クリニックや必要グラフト数によって異なりますが、一般的に60〜300万円程度が相場です。1グラフトあたり600〜1,200円が目安です。
Q. 植毛の定着率はどのくらいですか?
A. FUE法・DHI法ともに95%前後の定着率が報告されています。ただしクリニックの技術力によって差があるため、実績豊富なクリニックを選ぶことが重要です。
Q. 植毛のダウンタイムはどれくらいですか?
A. 施術後3〜7日で日常生活に戻れる方が多いです。激しい運動や飲酒は1〜2週間控える必要があります。仕事復帰は2〜3日後が目安です。
Q. 植毛は痛いですか?
A. 局所麻酔下で行うため施術中の痛みはほとんどありません。麻酔注射の際にチクッとする程度です。術後の痛みも市販の鎮痛剤で十分対応できます。
Q. 植毛後はAGA薬を続ける必要がありますか?
A. 移植した毛は一生抜けませんが、既存の毛が抜け続けるとアンバランスになるため、フィナステリドなどの内服薬を継続することが推奨されます。
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